Segwit2Xってなに?
ビットコインの今後の行方を議論する際に出てくる Segwit2X とは何なのか? ビットコイン(BTC)とビットコインSegwit2X(B2X)に分裂(ハードフォーク)するといった文章を読んだことがある方もいらっしゃるかもしれませんが、正直初心者からすると何のことやらっていう感じですよねw 私もそうでした。 というわけで、この記事では、初心者の方向けに、Segwit2X について簡単にまとめてみることにします。
まず、「Segwit2X」とは、「Segwit」と「2X」を掛け合わせた言葉です。 それぞれの言葉について理解すれば、自ずと Segwit2X についても理解できるので、それぞれの言葉について理解を進めていきましょう。
Segwit2X の Segwit とは?
そもそも、ビットコインは、「ブロックサイズ問題」を抱えています。
ブロックサイズ問題とは、端的にいうと、現在の1MBのブロックサイズでは、今後の取引量の増大に耐えられないので何とかしないとヤバイ(取引速度が遅くなったり取引自体ができなくなったりしてしまう可能性がある)という問題です。
その問題を解決するための一手法が Segwit です。
Segwit は、分かりやすく言うと、ビットコインのシステムアップデートのことです。具体的には、今までよりも取引データを縮小することで、1ブロックあたりに格納できるデータ量を大きくするというものです。想定としては、今までの4倍ものデータを扱えるようになると言われています。
Segwit2X の 2X とは?
さて、続いて、2X についてです。
こちらも、前述のブロックサイズ問題を解決するためのものです。
具体的には、現在の 1MB
のブロックサイズを2倍(2X)の 2MB
にするという内容になっています。
改めて、Segwit2X とは?
Segwit と 2X それぞれの意味が分かったところで、改めて Segwit2X について考えてみましょう。
整理すると、
Segwit2X とは、ビットコインの抱えるブロックサイズ問題に対処するために、取引データの縮小及びブロックサイズの拡張を行い、もっと優れた新しいビットコインである「ビットコインSegwit2X(B2X)」を作ろう!という話です。
Segwit2X の問題点
今までの話を聞いただけだと、Segwit2Xってすげーじゃん!って話になりますが、一概にそうとも言えません。
実際に、賛成派と反対派に分かれ、Segwit2X によるハードフォークの実施については、時期が無期限延長されている状態です。
▼ Segwit2X についての最新状況はこちら参照
http://bashco.github.io/2x_Countdown
問題の1つとして言われているのが「リプレイアタック問題」です。 簡単にいうと、仮想通貨が二重送金されてしまうリスクを抱えているという問題です。
これは貨幣としての稼働を考えると、かなり深刻な問題でしょう。
今後どうなる?
2018年1月2日時点では、Segwit2X によるハードフォークは見込みが立っていません。
2017年11月に、無期限延期が決定された際に、ビットコインキャッシュ(BCH)への期待が高まり、実際に2017年12月に急騰を見せましたが、今後も、Segwit2X が実現されない限り、ブロックサイズ問題を解決しうるBCHへの期待はさらに高まるでしょう。
個人的には、BCH にもう少しお金を入れておこうかなと思っています(責任は負いません)。
今回の議論を通して、もう一つ、ビットコインの方向性を決める主体は誰なのかという「ガバナンス問題」も浮き彫りになりました。今後、ブロックサイズ問題についてもそうですし、ガバナンス問題についても状況をウォッチしていきたいところです。
こんなに大きな動きの創世記に立ち会えるのは楽しいですね。
期待。